CONTAXってどこのメーカー?
コンタックスというブランドを令和の世で耳にする機会はほぼなくなってきたのではないだろうか。
元々はドイツのツァイス・イコン社が手掛けるブランドであったが、なんやかんやと時を経て最終的にはかの京セラのカメラ部門となった。
そして京セラがカメラ事業から撤退したことによりコンタックスは休眠ブランドとなっているが、復活する可能性はほぼないだろう。
TVSというカメラ
コンタックスは多くの製品を出してきたが、日本においてはTVSというコンパクトカメラが人気を博した。
レンズを交換するカメラと比べるとポケットからサッと出してパッと撮れるのは今も昔も同じ。
三代目まで続いたこのカメラはカール・ツァイス社製のバリオゾナーレンズを搭載し素人でも手軽に良い絵を切り取ってきた。
デジタルカメラになったTVS
そんな名機TVSシリーズも時代の流れでコンパクトデジカメとなった。
フィルム時代と同じくバリオゾナーレンズを搭載した本機はコンパクトデジカメにもかかわらず、2003年発売時点でシルバーが128,000円、ブラックが138,000円であった。
かわいいデザインとは裏腹に非常に可愛くない価格設定である。
しかしこのカメラはチタンボディで高級感もあり、所有するだけで「コンタックスを持っているんだ」という気持ちを満たしてくれる。
オールドコンデジ流行に伴い中古価格も安くはない
2024年末時点で中古市場では数点出品がある程度で球数が多いとは言えないようだ。
高級カメラだったので台数が出なかったのか、手放す人がいないのか。
価格は状態にもよるが50,000~70,000円程度だろうか。
当時の販売価格を超えるほどのプレ値ではないが決して安いとは言えない。
なんなら2003年の500万画素しかないデジカメにしては高すぎるくらいだ。
しかしCCDセンサーを搭載した本機はスナップ写真を撮る程度であれば非常に味のある良い絵が今でも撮れる。
そして当時買えなかったけど今なら手が届く。
そんな理由で価格もなかなか落ちないのかもしれない。
かくいう私もその一人である。
作例




